少子高齢化が進む中、地域課題はより複雑に深化しており、個人や小規模での活動では、本質的な問題に辿り着く前に、活動自体が持続できないことが増えてくることが予想されます。
せっかく目の前の大事な課題に気付くことができても、周りへの巻き込みが上手くいかないことで孤立化し、支援者自身が孤独感を抱えることも少なくないでしょう。
様々なステークホルダーを巻き込み、それぞれの力やリソースを、大小に関わらず当事者のために注力することができたら・・・。
そんな時に医療分野の人たちが社会的処方という取り組みを始めていることを知り、またリンクワーカーを知り、これを地域活動に応用できないかを考え始めました。
海外から始まった「社会的処方」の取り組みは、日本ではまず都市部から始まっている中、山梨など地方ではそのままの形で取り込めることができるのか?そんな疑問から、約半年間のリサーチ期間を設け、その中で専門分野に携わる方たちにヒアリングを行い、分析し、仮説を立てることで出来上がってきたプログラムが「社会的処方の学校」でした。
「社会的処方」や「リンクワーカー」という言葉だけが独り歩きするのではなく、それらのアクションや関わってきた人たちが大切にしてきたものを概念的に理解することや、活動を重ねていく中でハマってしまう「コンテンツ処方」への対処方法なども、一緒に学んでいきたいと思います。
□ 2023.3.31 社会的処方の学校 事業報告書を公開しました。
■ 2023.9.17 【メディア情報】BS-TBSにて社会的処方の学校が放送されました。甲信地域で活動する5つの団体による活動の紹介は下記リンクからご覧いただけます。
□ 2023.8.6 社会的処方の学校2023年度のプログラムが始まりました。
■ 2023.7.9 社会的処方の学校 第3期キックオフ 「弱いままでも生き延びられる社会に必要なこと」@オンライン を開催しました。
□ 2022.11.18 社会的処方の学校2022年度のプログラムが始まりました。
■ 2022.10.26 社会的処方の学校 第2期公開講座「協力のテクノロジー ポイント解説 ~違いを大切にしながら協働する方法~」を開催しました。
□ 2022.10.26 社会的処方の学校 第2期キックオフ 「人と人とのつながりがつくり出す元気なまち」@オンライン を開催しました。
■ 2022.8.26 【メディア情報】資金分配団体&JANPIA プログラムオフィサーが行く! 甲信地域実行団体訪問記
□ 2021.9.25 社会的処方の学校2021年度のプログラムが始まりました。
■ 2021.8.22 「社会的処方の学校」キックオフ@オンラインを開催しました。
【メディア情報】BS-TBSにて社会的処方の学校が放送されました。甲信地域で活動する5つの団体による活動の紹介は下記リンクからご覧いただけます。
【メディア情報】資金分配団体&JANPIA プログラムオフィサーが行く! 甲信地域実行団体訪問記
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プログラム参加者の活動もこちらでシェアしています。
「社会的処方」「地域資源」といったキーワードのもと、孤立や孤独に対して様々なアクションを仕掛けようとしている方々を対象に、地域・分野の枠を飛び越えてつながり、社会を変えることにチャレンジする人たちの学びあいの生態系づくりを目指しています。
参加者の皆さんと一緒に「フィールドワーク」「講座」「事例検討」「実践発表」を通じて、活動戦略の整理、新たな知識・スキルの獲得、フォロワーとのつながりづくりを目指していくプログラムです。
第1期(2021年度)
第2期(2022年度)
第3期(2023年度)
▼事業に関する計画書や報告書等は、こちらの休眠預金活用事業 情報公開サイトからもご覧いただけます。
「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度が2019年度から始まりました。
(出典:JANPIA HPより)
甲信地域休眠預金等活用コンソーシアムは、認定特定非営利活動法人富士クラブ(幹事団体)と公益財団法人長野県みらい基金(構成団体)が、甲信地域おける休眠預金を活用した資金分配を行う目的で設立しました。
隣同士の両県において、都市圏からの距離、中山間地、農山村、都市の空洞化等、子ども若者の共通の課題があります。この地域の多様な歴史、文化、産業といった資源資源を掘り起こし、両団体の強みを生かし、地域の多様なセクターと協働して、甲信地域の課題解決に取り組みます。
▶︎構成団体
山梨県 認定特定非営利活動法人富士クラブ
長野県 公益財団法人長野県みらい基金
▶︎活動内容
甲信地域に暮らす子ども若者たちが、自分の暮らす地域社会の一員として、地域への愛着や誇りを持ち、地域を変えていく推進力となっていくことを目標に、子ども若者そして彼らをとりまく地域社会の皆さんとともに、環境整備、人材育成、ビジネス創造に取り組む実行団体(山梨県3団体、長野県2団体)に対し、2021-24年度の3年間にわたり、資金面(助成金)、非資金面(伴走支援)で応援していきます。
(出典:甲信地域休眠預金等活用コンソーシアム HPより)
社会的処方って何だろう?
たとえばこころやからだの調子が悪くて病院に行くとしましょう。
診察を終えた患者さんは「この薬飲んでね」と、かかりつけのお医者さんから処方箋を受け取りますね。
このとき薬だけではなく、体操や音楽、ボランティアなど、参加すべきサークル活動を医者が紹介したらどうでしょう?
薬と同じように「社会とのつながり」を処方するから社会的処方。
イギリスでは釣りや編み物の集まりに参加した高齢者がうつ病から脱したなどの例もあるそうです。
私たちは、日本でもこの社会的処方が広がるといいと考えて、まちのなかで情報を集めています。
例えば、毎朝ラジオ体操をやっている公園
例えば、夜な夜な近所の人が集まる居酒屋
例えば、まちの美化に取り組んでいる市民サークル
ぜひ、あなたが知っている「まちの中のつながり」を教えてください。
一般社団法人プラスケアホームページより
https://www.kosugipluscare.com
「社会的処方」という言葉をご存知だろうか?
先日、厚生労働省からも社会的処方を推進していくことが発表された。
イギリス発祥の言葉である「社会的処方」とは、“身体的・精神的のみならず、その背後にある社会的健康要因に対して、様々な支援や地域の取り組みに繋げ、Well-beingの向上を目指すアプローチ”という定義で説明される。
Well-beingとは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、しばしば「幸福」という翻訳で表現される言葉だ。
孤立が引き起こす生活習慣病などの社会課題を、医療機関と地域コミュニティが連携することによって解決を目指す。
つまり、医療機関が患者に対して、薬ではなく“人と人との繋がり”を処方するのだ。
日本では、まだこの考え方は一般的にも医療従事者の中でもあまり浸透していない。一方イギリスでは、医療分野においてコミュニティへの所属が重要な役割を果たすものと認識され、社会的処方が推進されている。
そして、その仕組みを成立させるために中枢的な役割を担う職務が「リンクワーカー」だ。
『地域コミュニティと医療を繋げる仕事「リンクワーカー」を知っていますか?』
未来をつくるSDGsマガジン ソトコトより
https://sotokoto-online.jp/work/1906
書籍『社会的処方: 孤立という病を地域のつながりで治す方法』¥2,000-(外部ページ)
書籍『みんなの社会的処方』¥2,000-(外部ページ)
『野帳~Field Note』¥1,000-(外部ページ)
書籍『ケアとまちづくり、ときどきアート』¥3,740- (外部ページ)
書籍『その島のひとたちは、ひとの話をきかない-精神科医、「自殺希少地域」を行く-』¥1,540-(外部ページ)
書籍『生活困窮者自立支援も「静岡方式」で行こう! 2 相互扶助の社会をつくる』¥2,200-(外部ページ)
書籍『社会はこうやって変える! コミュニティ・オーガナイジング』¥2,640-(外部ページ)
書籍『コミュニティ・オーガナイジング――ほしい未来をみんなで創る5つのステップ』¥2,200-(外部ページ)
書籍『はじめよう、お金の地産地消――地域の課題を「お金と人のエコシステム」で解決する』¥1,760-(外部ページ)
書籍『協力のテクノロジー
関係者の相利をはかるマネジメント』¥2,970-(外部ページ)
書籍『ソーシャルプロジェクトを成功に導く12ステップ
コレクティブな協働なら解決できる! SDGs時代の複雑な社会問題』¥1,980-(外部ページ)
書籍『SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ 持続可能な世界に向けて好循環を生み出す人のあり方・学び方・働き方』¥2,750-(外部ページ)
書籍『専門家主導から住民主体へ場づくりの実践から学ぶ「地域包括ケア×地域づくり」』¥1,980-(外部ページ)
書籍『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか? ―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方』¥1,408-(外部ページ)
書籍『コミュニティマネジメントの教科書〜強くあたたかい組織・コミュニティのつくり方〜』¥2,000-(外部ページ)
2022年2月13日 Open Talking Cafe ゲスト:KEIPE株式会社 赤池侑馬さん
2022年2月14日 Open Talking Cafe ゲスト:精神保健福祉士 太田 隆康さん
2022年2月27日 Open Talking Cafe ゲスト:NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡 小和田 尚子さん