「100個のお仕事が体験できるキッザニアをつくりたい!」
みらまちのスタートはこんな一言から始まりました。
いろんな方々にご協力いただいて、子どもたちがいろんなお店で働いて、お給料を稼いで、他のお店で使う子どもたちだけのみらいのまち「みらまち2014」をつくりました。いろんなお店で職業体験をして、稼いだ給料で好きなものを買って楽しむ子どもたちの中で、ただ一人だけ自分でお店を開業した男の子がいました。給料を稼ぎたいんだけど、もう職業体験は定員いっぱいで働けないことに気づいた彼は、みらまちの銀行でお金を借りてダンボールを購入し、そのダンボールで占い屋さんを開業したんです。最終的に従業員を何人も雇うほど占い屋さんを大きくした彼の行動が、後のみらまちに大きく影響を与えました。
その翌年のみらまち2015では、子どもたちが自分で考えたお店を出店することにフォーカスを当て、みらまち当日を迎えるまでの事前ワークも含めてイベントを企画しました。まちをもっとおもしろくするために何が必要か?を自分たちで考え、行動できるように私たちは子どもたちにヒントだけを与えました。みらまち2015で子どもたちがどんなお店をつくり、どんな行動をしたのかはこちらのみらまちホームページにまとめてありますので、ぜひご覧ください!
みらまち2016の様子は、こちらのホームページにまとめました!
ぜひご覧ください。
「小学生の65%が今はない職業につく」という統計もあります。そんなものすごい勢いで変化していくこれからの社会を生きていく子どもたちに、何を学んでもらいたいのかを徹底的に考えました。その結果、 子どもたちが生きるための仕事を自分の手で作り出せるようになるためには、「用意されすぎた職業体験」ではなく、「自分で考え、行動し、問題を解決する体験」が必要だと思い、みらまちを開催しています。
みらまち当日は、子どもたちが自分で考えて作ったお店を出店したり、ハローワークで見つけたお店で働いたりします。実際にお客さんを相手に商品を売ってみることで、うまくいくこともあればうまくいかないこともあります。私たちが子どもたちにしてもらいたい経験はここにあります。うまくいったら徹底的に褒めてあげること。うまくいかなかったら、すぐに諦めてしまうのではなくどうやったらうまくいくかを考え実践すること。お店にいるだけでは商品は売れないと気づいたら、商品を持って売り歩くようになったり、お店の場所を人がたくさん来る市役所横に移動したり。こうやって自分で何が必要か考え行動することで、子どもたちは1日でものすごく成長していきます。